プリンセスソフィア杯

成績4

春を迎えたヨーロッパでは、プリンセスソフィア杯を起点に欧州サーキットがはじまる。温暖で安定した風が吹くスペイン・マヨルカ島は、イギリスや北欧諸国等のセーラーが集まる冬のトレーニング基地。この大会が終わると、選手たちは、スペイン、フランス、オランダ、イギリスでおこなわれる国際大会を転戦する。

セーラーでもあるスペイン王妃の名前を大会名にしたこのヨットレースに、今年も世界各国からオリンピックを目指す選手たちが集まった。今年のプリンセスソフィア杯は、リオ五輪のヨーロッパ最終選考だったこともあり、緊張感のある白熱した戦いがおこなわれた。また、リオ五輪出場が決定している国は、次の東京を目指す選手が加わり、若くあたらしい顔ぶれもみられた。

ベネッセセーリングチームにとってこの大会は、五輪本番まで残された数少ない国際大会であり、練習の成果を確認する絶好の機会でもある。オリンピックを控えサポート体制も固まり、チームの成長も著しいなかで、特に変化がみられるのは吉岡美帆のセーリングスタイルだ。練習量からくる技術面の成長と、多くの国際大会を経験して得た自信と余裕はこれまでの彼女になかったもの。ひとつひとつの積み重ねが結果につながっている。

レースは6日間で11レースがおこなわれた。ベネッセセーリングチームの特筆すべき点は、11レース中(除外得点以外で)すべてを10位以内でフィニッシュしたことだろう。微風から強風までさまざまな風が吹いたが、課題としている弱い風でもコンスタントに上位を走るようになっている。シリーズの合計得点を競うヨットレースでは、どんな風が吹いても安定して上位を走ることがメダル獲得につながる。

「レース中、これまで課題にしていた広い視野でまわりを見られるようになったし、落ち着いてセーリングできました。これからコース選択やマーク回航際の判断など細かい部分を詰めていき、オリンピックまでもっと成長したい」(吉岡美帆)

「最終レースで風が落ちてしまい、追い抜きにくい状況になってしまったのは残念でした。結果は4位でしたが、いまは大会で結果を出すよりも、オリンピックに向けた取り組みの中で、いかに自分たちのウィークポイントをなくしていくかをテーマにしています。その点では、課題にしている弱い風でもミスが減ってきているし、結果になっている。よい成果が得られました」(吉田愛)

リオ五輪まで残り5カ月。ベネッセセーリングチームは、ヨーロッパで開催される国際大会に出場し、リオデジャネイロでの合宿練習を経てオリンピック本番へ向かう。

成績

プリンセスソフィア杯 470級女子成績

順位 氏名
1 POL Agnieszka Skrzypulec / Irmina Mrozek Gliszczynska
2 BRA Fernanda Oliveira / Ana Barbachan
3 GBR Amy Seabright / Anna Carpenter
4 JPN 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
5 NED Afrodite Kyranakou / Anneloes Van Veen
6 SLO Tina Mrak / Veronika Macarol
7 AUS Carrie Smith / Jaime Ryan
8 CHN Xiaoli Wang / Lizhu Huang
9 ISR Gil Cohen / Nina Amir
10 NED Michelle Broekhuizen / Marieke Jongens

大会情報