第44回全日本470級ヨット選手権

成績3

11月後半、毎年開催される470クラスの全日本選手権が、鳥取県境港市で開催された。470級全日本選手権は、オリンピックや海外大会と違い、学生から社会人まで男女混合で戦うヨットレースだ。体格や体重がスピードに影響するセーリング競技では、女子と男子が戦う場面は少ない。しかし、ベネッセセーリングチームは、男子と同じ土俵で戦う全日本選手権で優勝した経歴がある。吉田 愛は女子ではじめて総合優勝した選手であり(2007年)、2013年福岡大会では、吉岡美帆と組んで二度目の優勝を果たしている。

セーラーにとって鳥取県境港は強風の町として知られている。日本海に面した境港は荒れた海を連想させるヨットレースの開催地で、実際に本大会期間中は強風と大波が選手たちを苦しめた。しかし、5日間のレガッタでは風の弱い日もあり、オールラウンドの風で戦える実力選手が上位に名を連ねることになった。

今回のベネッセセーリングチームの目標はメダル獲得であり、また世界でもトップレベルにある男子ナショナルチームと競うことで、レース力アップを目的とした。ハイレベルな男子チームとセーリングすることは、女子チームにとって効果的なトレーニング方法でもある。

「境港は良い風が吹くだろうと予想していました。そうなったら男子に置いていかれないように走る。風が弱かった場合は、これはわたしたちがリオ五輪に向けて課題としていることなので、確実に結果を出したい、と考えていました」(吉田)

強風の境港とリオデジャネイロではコンディションが異なるとはいえ、相手との駆け引きや混戦となるスタートやマーク(ブイ)回航の位置取り、ふたりのコンビネーションなど、実践で学ぶべき点は大いにある。本大会のベネッセセーリングチームは、序盤から上位3番以内を崩さず、男子ナショナルチームに次いで3位で決勝に進んだ。

「いまは軽風を重点的に練習していることもありますが、強風のレースでは“もう少ししっかり走れたはず”という感覚が残りました。軽風のレースは(全10レース中)3レースあり、弱い風でも崩さず走れたことは自信につながりました。男子と接戦が続くなかで、緊張感を持ちながらもマイペースで最終レースに進めたこともよかったです。わたしたちらしい戦いができました」(吉田)

ベネッセセーリングチームは、10レース中8番以下を走ることのない安定した成績で総合3位を獲得し、また6度目の女子優勝(日本記録更新)を決めた。今冬のベネッセセーリングチームは、リオデジャネイロの大会に出場し、国内トレーニングを経て、2016年2月アルゼンチンで開催される470級世界選手権へ挑む。

成績

第44回全日本470級ヨット選手権 参加69艇

順位 氏名
1 土居一斗/今村公彦
2 市野直毅/長谷川孝
3位 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
4 磯崎哲也/二神敏夫
5 河合龍太郎/小川晋平
6 岡田奎樹/木村直矢
7 高山大智/高柳 彬
8 今村 亮/大嶋龍介
9 中村睦宏/清原 遼
10 小泉颯作/山下 剛

大会情報

  • 大会名:全日本470級ヨット選手権
  • 日時:2015年11月17~23日
  • 場所:日本 鳥取県境港公共マリーナ
  • 公式サイト:
    http://www.jsaf.or.jp/hp/