ISAFセーリングワールドカップ・青島

成績1

年間6戦おこなわれるISAFセーリングワールドカップは、世界を転戦するワールドサーキットレガッタ。オリンピックでメダルを狙うトップセーラーは、このワールドカップを軸に活動し、各大会で上位入賞を目標にしている。ワールドカップの開催国はオーストラリア、アメリカ、フランス、イギリス、中国。そして、世界ランキング上位選手だけに出場資格が与えられる最終戦のアブダビ(UAE)を転戦する。

9月15日〜20日、ISAFセーリングワールドカップが中国・青島(チンタオ)で開催され、ベネッセセーリングチームは金メダルを獲得した。ワールドカップのメダル獲得は、2014年11月アブダビ最終戦(3位)、2015年マイアミ大会(3位)に続く成績で、金メダルの獲得はチーム結成以来初の快挙となる。

大会初日から首位に立ったベネッセセーリングチームは、勢いを保ち一度も2位に下がることなく最終日の決勝メダルレースへ進出した。メダルレースは弱い風のなかでおこなわれたが、ベネッセセーリングチームは風をうまくとらえ、順位を崩さず総合優勝を手にした。

「五輪代表に決まってからは、勝敗よりもレースの内容を大切にしています。今回は、自分たちの苦手な弱い風の走りを重視しました。軽風を得意とする中国勢と走ることがよいトレーニングになると考えてのことです。1位だからという意識はなく、1レース毎に悪い部分を修正し、気持ちを切り替えてレースに挑みました。弱い風で優勝できたことは、私たちがこれまで練習してきた成果だと思います。次の大会でもメダルを取れるようにがんばります」(吉田愛)

「私たちの苦手な軽風で、どれだけ戦えるかを課題にして出場しました。いつもより落ち着いてまわりを見ることができ、戦術にもいかせたと思います。特に苦手だったダウンウインド(風下航)で、抜ける場面も多く、これは自信につながりました。はじめて金メダルを取れてうれしいです」(吉岡美帆)

苦手風域の克服という課題をクリアするとともに、強豪・中国を打ち破ったことは、チームの自信につながったことだろう。また、初日からトップに立ったということは、常に追われる立場であり、そのプレッシャーに打ち勝ち金メダルを獲得したことは、精神面でも成長する結果となった。

9月現在、ベネッセセーリングチームの世界ランキングは3位。リオデジャネイロ五輪まで1年を切り、選手たちは追い込みをかけていくことになる。次回の大会は、10月後半に開催されるISAFセーリングワールドカップ最終戦アブダビ大会だ。アブダビも軽風が予想されるため、チームの成長に適したレガッタとなるだろう。

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