リオ五輪テストイベント

成績10

2016年夏に開催されるリオデジャネイロ・オリンピック。8月16~23日まで「Aquece Rio インターナショナル・セーリングレガッタ」が開催された。この大会はオリンピックを模したテストイベントであり、レースのおこなわれる海面はオリンピックと同じ。競技の審判方法やスケジュールもほぼ同じ内容で進められた。

リオ五輪セーリング競技には10種目あり、それぞれの種目で1カ国1チーム出場できる。テストイベントでは、こうした規定も本番同様に、各国で選ばれた少数精鋭による大会となった。ふたり乗り女子種目・470級女子の日本代表に内定しているベネッセセーリングチームは、本番さながらのテストイベントのなかで、海や風の特長をつかみ、大会の進行に慣れ、各国代表候補の実力をはかることを目的とした。

セーリング競技の開催されるグアナバラ湾は、生活排水が流れこむ水質汚染が現地リオデジャネイロでも話題になっている。大会を主催する組織委員会は、選手たちの健康被害を考慮しながらレースはおこなわれた。日本選手団のなかに体調を崩す選手はいなかったが、他国では異変をとなえる選手もいたようだ。リオ五輪本番では競技はもとより、体調管理も重要になることを意識した。

日本を代表して出場した吉田 愛/吉岡美帆は、テストイベントである本大会をトレーニングの一環としてとらえ、順位にこだわるよりも課題克服を目的とした。第1レースでリコール(スタートのフライングによる失格)したことも、積極的に攻撃を仕掛けた結果であり、視点を変えるとひと回り成長したチームの姿が見えてくる。

「今年いっぱいは順位の目標を決めず、自分たちの課題をひとつずつ改善していきたいと思っています。初日の失格は攻めた結果で、気後れしないで攻める戦いをしたいと考えていました。問題になるのは、失格になった次のレースです。今回は気持ちを切り替えて(失格を)引きずらずにレースできたことは成果です」(吉田)

吉田/吉岡は順位こそ上位に入ったものの、最終的に2度のリコールで後退し10位でメダルレースに進出した。2度の失格というディスアドバンテージがありながらメダルレースに進出することは珍しく、その他の成績が安定して上位に入っていた証拠でもある。ビーチ近くでおこなわれた最終日のメダルレースでは6位でフィニッシュし、リオ五輪テストイベントを総合10位で終えた。

リオ五輪まで残り1年を切り、現地調査だけでなく、チームが最高の能力が発揮できる環境づくりも進んでいる。ベネッセセーリングチームは、着実な成長を感じたテストイベントとなった。

成績

リオ五輪テストイベント

順位 氏名
1 USA Anne Haeger / Briana Provancha
2 GBR Hannah Mills / Saskia Clark
3 NZL Jo Aleh / Polly Powrie
4 FRA Camille Lecointre / Helene Defrance
5 NED Afrodite Zegers / Anneloes van Veen
6 CHN Shasha Chen / Haiyan Gao
7 AUT Lara Vadlau / Jolanta Ogar
8 SUI Linda Fahrni / Maja Siegenthaler
9 ESP Marina Gallego / Fatima Reyes
10 JPN 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)

大会情報