470級ヨーロッパ選手権

成績12

2016年リオ五輪の日本代表選考となる「470級ヨーロッパ選手権」がデンマーク・オーフスで開催された。日本セーリング連盟が規定したオリンピックの選考方法は、今年欧州で開催される2大会の結果から代表候補を選考するというもので、スペイン・マヨルカ島「プリンセスソフィア杯」(第一次選考)と本大会が選考レースに指定されている。

吉田 愛・吉岡美帆組は、第一次選考で総合6位となり、日本セーリング連盟が規定したポイント95点を獲得。ライバルとなる山口祥世/畑山絵里に32点差をつけ、有利な立場でヨーロッパ選手権へ挑んだ。

直前に開催されたISAFセーリングワールドカップ・ウエイマス大会(6月イギリス)では6位入賞を果たし、万全の調整でデンマーク入りした吉田・吉岡組だったが、思わぬ苦戦を強いられることになる。レースがはじまるとデンマーク全体を高気圧が覆い、序盤戦が風が弱く不安定になってしまった。

この風で世界のトップセーラーが崩し、吉田・吉岡組は大会3日までの予選5レースを11-5-8-12-1-16-11位で、総合16位に甘んじた。一方、選考相手となる山口・畑山組が総合3位につける好調を見せ、3日目が終わった時点で大きく先行されてしまった。

「ヨーロッパ選手権は、事前の予報から微風戦になるだろうと考えていました。序盤、わたしたちは自分たちのペースで戦おうとしましたがリズムに乗れなかった。風の弱いレースではリズムが大事で、一度、風をつかみ損ねると少しずつ遅れていってしまう。相手が素晴らしい走りを見せていたので、もどかしさもありました」(吉田)

勝負を決めたのは大会4日目。吉田・吉岡組は気持ちを入れ替え戦略を変えた。相手と同じ風のエリアで戦うことに重点を置き、離れずに競り合うというもの。先行して有利な風をつかみながら、前に出られないよう相手をコントロールするという高度なテクニックだ。

大会4日目が、微風から一転して吹き上がったことも吉田・吉岡組の追い風になった。吉田・吉岡組は4日目を11-5位。対する山口・畑山組は24-23位となり、得点差を1点まで詰めることに成功。この日の走りがすべてを決めた。吉田・吉岡組はヨーロッパ選手権の最終成績こそ12位に終わったが、日本セーリング連盟の規定ポイントで山口・畑山組を上回り、リオ五輪日本代表候補を獲得した。

「4日目が一番緊張しました。ここで取り返さなければならず、相手との位置を考えながら、自分たちの走りをするという場面です。得点差を縮められて、やっと落ち着きました。日本代表候補になりましたが、まだ実感はありません。オリンピックまで1年あります。体調管理をしっかりやっていきたい」(吉岡美帆)

「わたしは3度目のオリンピックになります。このチームは吉岡と組んで一から作り上げてきたのでうれしい。ただ、それだけでなく、冷静に現実をみつめいます。軽風までのコースの組み立ては、いまの課題です。オリンピックの目標は金メダル。これから1年間、苦手をなくし着実に準備していきたい」(吉田 愛)

第一次選考獲得ポイント

  • 吉田 愛・吉岡美帆 95点
  • 山口祥世・畑山絵里 63点

第二次選考獲得ポイント

  • 吉田 愛・吉岡美帆 73点
  • 山口祥世・畑山絵里 78点

リオ五輪日本代表 選考結果

  • 吉田 愛・吉岡美帆 168点
  • 山口祥世・畑山絵里 141点

成績

470級ヨーロッパ選手権

順位 氏名
1 NZL Jo Aleh / Polly Powrie
2 SLO Tina Mrak / Veronika Macarol
3 USA Anne Haeger / Briana Provancha
4 FRA Camille Lecointre / Helene Defrance
5 GBR Sophie Weguelin / Eilidh McIntyre
6 GER Annika Bochmann / Marlene Steinherr
7 NED Afrodite Kyranakou / Anneloes Van Veen
8 ESP Marina Gallego / Fatima Reyes
9 GER Nadine Boehm / Ann-Christin Goliass
10 JPN 山口祥世/畑山絵里
12 JPN 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)

大会情報

  • 大会名:470ヨーロッパ選手権
  • 日時:2015年6月27日~7月4日
  • 場所:デンマーク AAHUS
  • 公式サイト:
    http://2015europeans.470.org/