ISAFセーリングワールドカップ・イエール大会

成績6

南フランスの港町マルセイユから車で1時間。美しい海岸線が続く地中海に面したイエールで、「ISAFセーリングワールドカップ第3戦イエール大会」が開催された。1年を通して世界各地で5戦予定されているISAFセーリングワールドカップ(以下ワールドカップ)は、オリンピックを目標に活動するセーラーとって重要な大会だ。

世界の上位40チームだけに出場が認められ、少数精鋭で戦うワールドカップは、各国1チームの出場に限定されるオリンピック本番よりも勝つことが難しい。ワールドカップは五輪を目標に活動する選手の実力をはかる目的もあり、真の実力が問われるヨットレースである。

吉田愛/吉岡美帆は、2014年11月にアラブ首長国連邦・アブダビで開催されたワールドカップ最終戦(前年度)で銅メダル。また、2015年1月にマイアミで開催されたワールドカップでも銅メダルを獲得し、世界ランキングをあげてワールドカップ・イエール大会の出場権利を得た。

ベネッセチームとしては、3月から約1カ月続いていたスペイン、フランス遠征の集大成となる大会でもある。吉田/吉岡は、スペイン・マヨルカ島で開催された「プリンセスソフィア杯」(総合6位)出場の後マルセイユに移動、ワールドカップ前哨となる「470スプリングカップ」で優勝を果し、イエール大会へ挑んだ。

ワールドカップは4日間の予選シリーズと、上位10チームで競う最終日の決勝・メダルレースで構成される。大会初日は弱い風に悩まされて11位の発進となったが、その後、着実に追い上げる走りで順位をあげていった。

現在チームの課題は軽風域の戦術だ。予選シリーズは、軽風が多く苦手コンディションだったが、ミスを最小限におさえて順位を保守。風があがった強風では、必ず上位でフィニッシュするという展開で予選シリーズを8位で終えた。

テレビ中継もおこなわれた決勝・メダルレースは風があがり、絶好のセーリングコンディションとなった。吉田/吉岡は有利なポジションを取ってフリートの前に出ると、第1マークを2番手で回航。その後、トップのブラジルを追い抜くとその差を広げてトップフィニッシュを飾った。

「予選序盤は風の振れを読みきれず、第1マークから出遅れ、追い上げる展開になりました。軽風域のコース戦術は自分たちの課題なのですが、去年よりも失敗は少なくなっているし、レベルアップしています。この1カ月の遠征で、マーク際のポジション取りの場面で、思い切り攻められるようになったのは大きな進歩です。これは、クルーとのコンビネーションがうまくいっている証拠で、今回のワールドカップで自分たちのセーリングができたことは遠征の成果です」(吉田愛)

成績は合計ポイントにより6位へアップし、十分な手応えを感じてワールドカップ・イエール大会を終えた。次のワールドカップ第4戦は6月にイギリス・ウエイマスで開催される。この大会に出場後、6月後半にデンマークで始まるリオ五輪日本代表最終選考「470級ヨーロッパ選手権」に挑む。

成績

ISAFセーリングワールドカップ・イエール大会

順位 氏名
1 BRA Fernanda Oliveira / Ana Luiza Barbachan
2 NZL Jo Aleh / Polly Powrie
3 FRA Camille Lecointre / Helene Defrance
4 GBR Hannah Mills / Saskia Clark
5 USA Anne Haeger / Briana Provancha
6 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
7 POL Agnieszka Skrzypulec / Irmina Mrozek Gliszczynska
8 GER Annika Bochmann / Marlene Steinherr
9 SUI Linda Fahrni / Maja Siegenthaler
10 CHN Huimin Feng / Lizhu Huang

大会情報

  • 大会名:ISAFセーリングワールドカップ・イエール大会
  • 日時:2015年4月22日~4月26日
  • 場所:フランス・イエール
  • 公式サイト:http://swc.ffvoile.fr/