プリンセスソフィア杯

成績6

2016年ブラジル・リオで開催される夏季オリンピック・セーリング競技の第1回日本代表選考を兼ねる「プリンセスソフィア杯」が、スペイン・マヨルカ島でおこなわれた。地中海に浮かぶマヨルカ島は、スペイン・セーリングの拠点として知られ、プリンセスソフィア杯は欧州レースシーズンの幕開けとなる大会。セーラーでもあるスペイン王室ソフィア王妃はソウル五輪に出場した経歴があり、王妃の名前を大会名にした格式あるヨットレースだ。

マヨルカ島は、スペインだけでなく世界のトップセーラーのトレーニング基地であり、この地で長期間合宿する海外選手は少なくない。ヨットレースに適した風が吹くことからも、プリンセスソフィア杯は人気で、毎年ハイレベルなレースがおこなわれている。

吉田 愛・吉岡美帆組は予選シリーズを3位で折り返し、ISAFセーリングワールドカップ・マイアミ大会に続くメダル獲得に向けて好スタートを切った。ベネッセチームの持ち味は、2度の五輪出場経験のある吉田 愛が培ってきたセーリング技術と、体格に恵まれた吉岡美帆の身体能力。特に強風セーリングの技術は世界でトップレベルにある。

メダル獲得を目標に挑んだ決勝シリーズは6レースおこなわれ、吉田・吉岡組は6位へ順位を下げた。ヨットレースはシリーズの合計得点でおこなわれ、レース期間が約一週間におよぶため、凹凸のない安定した成績が求められる。決勝シリーズは風が弱い場面があり、大会5日目の微風・軽風コンディションで12位、18位と順位を崩した。

最終日におこなわれた上位10艇だけのファイナル(メダルレース)は微風の戦いとなり、序盤4位を走っていたが、後続艇に追いつかれてしまい逆転の可能性はなくなった。吉田・吉岡組は、プリンセスソフィア杯を総合6位で終えた。

「自分たちの得意な風、苦手な風がはっきりとした大会でした。風が吹けば落ち着いて上位で戦える。今回は、結果もレースの内容も上出来でした。でも、風が落ちてきた時が課題で、順位をキープできない。この部分をこれからの練習で詰めていきたい。このレガッタを振り返って、世界のトップセーラーと戦えている手応えを感じました」(吉田 愛)

「うまくスタートできたときは良いけれど、失敗した時、追い上げていくことができなかった。特に強風と違って、軽風はみな同じような走りになる。そうした場面で、いかに前に出るセーリングができるかを課題にしています。わたしはレース中あせるとすぐに顔に出る。だいぶ落ち着いて戦えるようになってけれど、まだまだです」(吉岡美帆)

第1回日本代表選考の結果は、6位の吉田/吉岡組が、日本セーリング連盟が規定した選考ポイント95点を獲得。21位の山口祥世/畑山絵里(63点)に32点差をつけて先行した。

第2回日本代表選考は6月29日にデンマーク・オーフスで始まる「470級ヨーロッパ選手権」。今回の成績(ポイント)が加算され合計得点により日本代表が決まる。

成績

プリンセスソフィア杯 470級女子

順位 氏名
1 NZL Jo ALEH / Polly POWRIE
2 FRA Camille LECOINTRE / Helene DEFRANCE
3 GBR Hannah MILLS / Saskia CLARK
4 GBR Sophie WEGUELIN / Eilidh MCINTYRE
5 BRA Fernanda OLIVEIRA / Ana BARBACHAN
6 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
7 USA Anne HAEGER / Briana PROVANCHA
8 POL Agnieszka SKRZYPULEC / Irmina MROZEK GLISZCZYNSKA
9 NED Afroditi KYRANAKOU / Anneloes VANVEEN
10 RUS Alisa KIRILYUK / Liudmila DMITRIEVA

大会情報

  • 大会名:プリンセスソフィア杯
  • 日時:2015年3月30日~4月4日
  • 場所:スペイン・マヨルカ島
  • 公式サイト:
    http://www.trofeoprincesasofia.org/